年34万損の42歳が気づいた固定費の優先順位

フレッツと大手キャリア3台で年34万損してた42歳が気づいた固定費見直しの優先順位 インターネット回線
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3月の給与明細が出た夜、長野の自宅に帰る車の中でフレッツ光と家族3台のdocomoの請求額を電卓で足した。合計28,500円。それを12倍にした。342,000円。回線速度も通話品質も7年前からほぼ変わっていないのに、毎年これだけの金額が通信費として口座から消えていた。

固定費の見直しとは、毎月自動的に引き落とされる支出(住宅ローン・通信費・光熱費・保険料など)を削減し、生活水準を変えずに手元のキャッシュを増やす作業のことだ。変動費の節約と根本的に違うのは、一度変えれば何もしなくても毎月同じ金額が浮き続ける点にある。

ただし、順番を間違えると3ヶ月で挫折する。2年前の自分がそうだった。

手取り32万でも毎月ギリギリな家計の全体像

Tim Sullivan via stocksnap

42歳、長野在住。妻は週4日のパートで月8万円。子どもは中学1年と小学4年の2人。

住宅ローンの残債は2,800万円、毎月の返済額は87,000円。長野は車がないと生活できないから2台は必須で、ガソリン代は2台合わせて月22,000円、任意保険が2台で18,000円、車関連だけで毎月40,000円が出ていく。冬になると灯油代がさらに月12,000円上乗せされる。

固定的な支出の内訳はこうだ。

| 費目 | 月額 |
|——|——|
| 住宅ローン | 87,000円 |
| 車(ガソリン+保険) | 40,000円 |
| 通信費(光回線+スマホ3台) | 28,500円 |
| 電気代 | 14,000円 |
| 灯油代(10〜4月平均) | 12,000円 |
| 生命・医療保険 | 18,000円 |
| 学費・習い事 | 23,000円 |

食費・日用品を加えると月支出は29〜31万円前後になる。世帯収入は40万円。残る10万円弱から積立NISAの月1万円、車検積立、固定資産税の積立が引かれると、自由になる現金は月4万円を下回る月もある。

ボーナスは昨年から2割減だった。同僚が「来年はゼロかもしれない」と囁いていた3月だった。

食費から削ろうとして3ヶ月で崩壊した理由

Tim Sullivan via stocksnap

2年前、最初に手をつけたのは食費だった。スーパーの特売チラシを確認し、まとめ買いして冷凍庫を詰め込んだ。妻も協力してくれた。1ヶ月目は成功した。2ヶ月目も乗り切った。3ヶ月目に妻が「もう限界」と言った。小4の下の子が「給食の方がおいしい」と言い始めた頃だった。

食費節約は変動費の削減だ。毎月・毎週・毎日、判断と我慢が必要になる。疲れる。続かない。

固定費は違う。一度設定を変えれば、以後は何もしなくても毎月その金額が浮き続ける。

固定費削減の優先順位を「月削減額÷手続きコスト」の観点で整理すると:

1. 通信費(光回線+スマホ):月削減額8,000〜15,000円、手続き時間2〜3時間
2. 電力会社の切り替え:月削減額500〜2,000円、手続き時間30分
3. 生命・医療保険の精査:月削減額3,000〜10,000円、見直しに1〜2ヶ月
4. 住宅ローンの借り換え:年削減額数万〜数十万円、手続きハードル最高

通信費から始める理由は明確だ——削減幅が最大で、手続きが最も軽い。

フレッツ光のまま7年:乗り換えで浮く年間5万円

我が家の光回線はフレッツ光(プロバイダーBIGLOBE)、合計月額6,100円。7年前の工事当時に「NTT系なら安心」と思ったままにしていた。

7年間で支払った通信費:6,100円 × 84ヶ月 = 512,400円

ソフトバンク光に乗り換えると、戸建てプランで月5,200〜5,800円台(2026年4月時点の公式情報による)。さらにキャッシュバック最大40,000円と工事費実質無料がつく。代理店経由での申込なら今の回線の解約手続きも含めてサポートしてもらえるため、手続きの手間は思っていたよりずっと少ない。

月850円の差でも年間10,200円。初年度はキャッシュバック40,000円が上乗せされるため、実質5万円超が口座に戻ってくる計算になる。

「どうせ大差ない」と思って放置しているうちに、毎年1万円ずつ損が積み上がっている。

au系のスマホを使っている場合や、SoftBankとの相性を確認したいならSo-net光(auひかり)も選択肢になる。最大の特長は新規開通後のキャッシュバック確定率100%(2026年4月時点)だ。

光回線乗り換えを調べていると必ず出てくるのが「キャッシュバックを受け取れなかった」という話だ。申請期限を過ぎた、代理店から案内がなかった、途中でキャンセルになったなど理由は様々ある。確定率100%は、申込後のキャンセルが極めて少ないことを意味する——初めての乗り換えで安心感を重視するなら、So-net光は現実的な選択肢だ。

スマホ3台をdocomoのまま持ち続けることのコスト

妻と子2人の計3台がdocomo。端末分割込みの毎月の合計請求額は約16,400円だった。端末の分割支払いが終わっても、「なんとなく」でプランを見直さず同じ金額を払い続けていた。

総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」(2025年12月時点)によると、格安SIMのシェアは拡大を続けており、大手キャリアと同等以上のネットワーク品質でより安価に使えるサービスが増えている。

家族3台を格安SIM(UQ mobileやワイモバイルなど)にまとめて移行した場合の月額目安は7,000〜9,000円台。

月16,400円 → 月8,200円の差は年間で98,400円になる。

光回線とスマホを合わせれば、年間10万円前後の固定費削減は絵空事ではない。

読者の声:「固定費見直しで本当に効果は出るのか?」

Q. 光回線やスマホを変えるだけで、本当に生活が変わるのか疑っていた

A. 変わる。通信費だけで月8,000〜12,000円の削減は現実的な数字だ。光回線のキャッシュバックと合算すると、初年度は月換算で1.5万円前後の改善が見込める。重要なのは、これが「続けるための努力ゼロ」で毎月自動的に積み上がる削減であること——食費節約と本質的に違う点はそこだ。

読者の声:「中学入学で教育費が増えた。今さら動いても遅くないか?」

Q. 子が中1になって出費が増えた。固定費を見直す余裕がない気がする

A. 遅くない。むしろ今が転換点だ。子が中学1年なら高校・大学の費用が本格化するまで最短で3〜6年ある。今月の通信費の削減が3年間続けば、累積で50万円前後の差になる可能性がある。「余裕ができてから動こう」と思っている間に、余裕は生まれない。

この記事の核心:固定費見直しの効果と順番

固定費を削減し、浮いた月1〜2万円を積立NISAやiDeCoに回すことで、収入を1円も増やさずに資産形成の速度を上げることができる。削減の優先順位は①通信費(光回線+スマホ)→②電力切り替え→③保険精査→④住宅ローン借り換えの順で、最初に「効果が大きく手続きが軽い」ものに着手することが継続の鍵になる。2026年時点で最もコスパの高い着手点は光回線の乗り換えだ。

読者の声:「浮いたお金はSBI証券と楽天証券、どっちで運用する?」

Q. 固定費を削減した後の余剰資金をどこで運用すれば良いか分からない

A. iDeCo・新NISAの口座開設先として、2026年時点の二大選択肢はSBI証券と楽天証券だ。

| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|———|———|———-|
| 新NISA 投信手数料 | 無料 | 無料 |
| iDeCo 運営管理手数料 | 無料 | 無料 |
| 取扱ファンド数 | 業界最多水準 | 豊富 |
| ポイント連携 | Vポイント/Tポイント | 楽天ポイント |
| 楽天市場との連携 | なし | SPU優遇あり |

2026年時点で、SBI証券と楽天証券の手数料差は新NISAにおいてほぼ存在しない。 選ぶ基準は使い慣れたポイントサービスとの相性だ——楽天市場を日常的に使うなら楽天証券、Vポイントを貯めているならSBI証券が使いやすい。どちらも口座開設は無料、iDeCoの運営管理手数料も無料で揃えている。

積立NISAで投資の土台が固まった段階で、差金決済取引(CFD)という選択肢もある。DMM CFDは全銘柄の取引手数料0円で、入金特典もある。ただしレバレッジ取引は元本割れリスクを伴うため、まず固定費削減と積立NISAで資産の土台を作ることが先決だ。

42歳が今月やること

「いつかやろう」と思ったまま2年が過ぎた経験から言う。動くなら今月中だ。

最初にやることは一つ:光回線の乗り換えページを開いて、現在の回線名と住所を入力すること。

ソフトバンク光の公式ページでは、月額試算と申込が同一フォームで完結する。キャッシュバック40,000円と工事費実質無料の条件を自分の目で確認してから、申込か保留かを決めればいい。フォーム入力は20〜30分、工事は立ち会い込みで半日だ。

フレッツ光のまま12ヶ月 = 73,200円。ソフトバンク光に乗り換えれば月5,350円+キャッシュバック40,000円。1年間で5万円超の差になる。

知らないまま放置しているのが、最もコストが高い選択だ。

auひかりが気になるなら、So-net光の確定率100%という安定感は初めての乗り換えに特に頼りになる。

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