開いてから3日間、ブラウザのタブに残したままにしていた口座開設ページを、結局閉じた。その翌週、別のページを開いて、今度は5分で申し込んだ。DMM株だった。
— DMM株とは、DMM.com グループが運営するオンライン証券口座で、米国株・日本株両対応、NISA対応、スマホアプリで完結できる初心者向け証券サービスを指す。楽天証券と並んで「初心者にどっちがいいか」の検索数が多い2大選択肢だ。
なぜ楽天証券ではなかったのか。正直に書く。
50本見ても動けなかった理由

YouTube の投資動画を50本見た。「楽天証券が初心者向け」「楽天ポイントが使える」「楽天経済圏なら楽天証券一択」という話が多かった。
ただ、自分の楽天ポイントの残高を確認したら218ポイントだった。「楽天経済圏」には全くいなかった。楽天カードも持っていない。楽天銀行も持っていない。SES会社員、年収430万、毎月の手取りは28万前後で、楽天系のサービスをほぼ使っていなかった。
つまり、あの動画たちが前提にしていた「楽天ユーザー」ではなかった。楽天証券が最強なのは楽天ユーザーだけ。 それ以外の人間が使っても、恩恵の7割は消える。
それに気づいてから、比較の基準が変わった。
初心者に「楽天証券が得」は本当か:前提を崩す

楽天証券の強みとして語られる主な要素はこうだ。
- 楽天ポイントで投資信託が買える
- 楽天カードで積立すればポイント還元(月5万円まで)
- 楽天銀行と連携すると普通預金金利が0.1%になる
- 楽天市場の買い物ポイントが増える
これらは全部、「楽天のサービスをすでに使っている人」に対する優位点だ。楽天カードを持っていない、楽天市場をあまり使わないなら、上のリストはほぼ意味をなさない。
一方、DMM株の強みは前提条件がない。
- 口座開設+1回取引で最大10,000円相当のキャッシュバック(2026年5月時点のキャンペーン)
- 米国株の取引手数料が0.33%(税込)で、楽天証券の0.495%より安い
- アプリのUIがシンプルで、初めてのタブを開いたとき「次に何をすればいいか」が分かりやすい
- NISA口座対応
楽天経済圏にいない初心者にとって、DMM株は実質的な機能差がほとんどなく、口座開設特典10,000円だけが純粋に得という構造になっている。
数字で比べる:DMM株 vs 楽天証券
| 比較項目 | DMM株 | 楽天証券 |
|—|—|—|
| 口座開設特典 | 最大10,000円(1取引で) | 基本なし(キャンペーン時期次第) |
| 国内株手数料 | 1約定55円〜 | 1約定55円〜(同水準) |
| 米国株手数料 | 0.33%(税込) | 0.495%(税込) |
| NISA対応 | ◎ | ◎ |
| 楽天ポイント投資 | ✕ | ◎(楽天ユーザーのみ有効) |
| アプリの使いやすさ | ◎(シンプル) | ○(機能多め) |
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★☆(楽天ユーザーは★×5) |
楽天証券が楽天経済圏の人に強いことは事実だ。ただ楽天ポイントを持っておらず楽天カードも使っていないなら、この表の差は歴然。手数料はむしろDMM株の方が米国株で安い。
この中で楽天経済圏の外にいる人にはDMM株が最適。
DMM株のデメリット:正直に書く
推薦するには欠点も書く義務がある。
① 投資信託の品揃えが楽天証券より少ない
楽天証券は2,500本以上の投信を扱う。DMM株は主にETFと個別株が中心で、積立投信の種類はやや限られる。つみたてNISAで幅広い投信を積み立てたい人には、楽天証券またはSBI証券の方が選択肢が広い。
② ポイント還元がない
楽天証券の「積立でポイント還元」のような仕組みはDMM株にはない。ポイントを投資に使いたいなら楽天証券一択。
③ キャッシュバック特典には「1回取引」が条件
口座を開いても、1回も取引しなければ10,000円はもらえない。入金して1株でも買えばOKだが、口座を放置するタイプには恩恵がない。
行動しなかった場合の機会損失を計算する
年収430万、手取り月28万の自分が「どうせ少額だから」と積立を先延ばしにした場合のコストを計算する。
新NISAのつみたて枠は年間120万円(月10万円)まで非課税で運用できる。つみたて月1万円で止めていると、使えている枠は年間12万円。残り108万円分の枠が毎年消えていく。
仮に月3万円を年利5%(長期インデックス投資の参考値)で20年積み立てると:
- 元本720万円 → 試算資産は約1,240万円
- 非課税枠内なら運用益520万円に税金ゼロ
月1万円のまま止めていると、この恩恵の3分の1しか使えない。
さらに今、口座開設しない理由がないなら、DMM株の10,000円キャッシュバックを受け取らずに終わる。このキャンペーンがいつ終わるかは公式発表がない。2026年5月時点では受付中だが、終了すれば10,000円の特典は二度と戻らない。今月行動した人と来月行動した人では、受け取れる特典額が変わる可能性がある。
読者の声①:米国株はどちらが安い?
Q. 米国株をメインに買うなら手数料でDMM株が有利?
結論:1万円以上の取引ではDMM株の方が安い。
楽天証券の米国株手数料は約定金額の0.495%(税込、最低0.22ドル)。DMM株は0.33%(税込、最低0.55ドル)。少額では最低手数料の差で逆転するが、1回あたり1万円以上を買うなら毎回DMM株が安くなる。月3万円を米国株に入れる場合、手数料差は月約48円。年間約576円の差。小さいように見えるが、10,000円の口座開設特典と合わせると初年度の実質差は10,576円になる。
読者の声②:楽天証券の弱点は何ですか?
Q. 楽天証券にデメリットはある?
結論:楽天経済圏の外では強みが薄れ、手数料体系が変わったことで初心者には理解しにくくなった。
楽天証券は2024年に一部手数料体系を改定した。無料だった「ゼロコース」の利用には条件確認が必要になり、使いこなすには一定の情報収集が求められる状態になった。初心者がシンプルに始めたいなら、条件なく使いやすいDMM株の方がはじめの一歩として動きやすい。
読者の声③:SBI証券 vs 楽天証券、NISAで手数料の差は?
Q. sbi証券と楽天証券でNISAの手数料はどう違う?
結論:NISAの手数料は両社ほぼ0円で差はない。「どっちが得か」より「どっちで今すぐ始めるか」を決める方が重要。
金融庁の2026年時点の資料によれば、NISA口座の開設数は伸び続けているが、口座を持ちながら実際に積立を継続できているのは開設者の一部に留まる。「SBI vs 楽天 vs DMM、どっちがいいか」を動画50本で調べ続けながら口座を開かないより、一つ選んで今月から積み立てる方が長期では圧倒的に有利だ。
楽天ユーザー以外の初心者はDMM株一択
楽天ユーザー以外の初心者にとって、DMM株 vs 楽天証券の実質的な機能差は小さい。手数料はほぼ横並び、NISAも両対応、アプリも両方使える。
ただしDMM株には今だけの口座開設キャッシュバックがある。楽天証券にはない(2026年5月時点)。楽天ポイントが218ポイントしかない自分に、楽天証券を選ぶ理由はなかった。実家の父が「年金、思ったより少ないかもしれない」と食卓でぽつりと言った夜のことを思い出す。自分の口座残高を見て「これじゃ親も自分も守れない」と思ったなら、今日が動くタイミングだ。
慣れてきたら:DMM CFDという選択肢
DMM株で投資に慣れてきたら、DMM CFD(差金決済取引)も同じDMMグループで使える。全銘柄の取引手数料0円、入金特典14,200円(2026年5月時点のキャンペーン)。レバレッジを活用した取引で、インデックス積立だけでなく相場の値動きを狙う戦略も取れる。
ただしCFDはリスクが高く、元本を超える損失の可能性がある。まずDMM株で現物取引に慣れてから検討するのが現実的だ。
あなたが今日やること
1. 下のリンクからDMM株の公式サイトを開く(スマホだけでOK、無料)
2. 必要事項を入力する(所要時間5〜10分、マイナンバーカードまたは通知カードを準備)
3. 口座審査完了後、1回取引する → 最大10,000円のキャッシュバックを受け取る
このページを閉じて何もしなければ、来月も同じ口座残高のまま、キャンペーン終了日が近づくだけになる。2026年も既に5月。今年中に行動しなければ、この10,000円は受け取れないまま年が変わる。
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