2024年1月2日の夜11時、俺はベッドの上でスマホのブラウザを2タブ開いたまま止まっていた。「SBI証券 NISA 始め方」と「楽天証券 NISA 始め方」。SNSのタイムラインは真っ二つで、楽天カード積立派とSBI信者が罵り合っていた。どっちにしろよ、と思いながら、30分後に何も決めずに電源を落とした。
翌朝9時、出勤前の10分で適当に楽天証券を選んだ。理由は「楽天カードを持っていたから」というだけ。eMAXIS Slim 全世界株式、積立金額月1万円。設定して、それ以来2年以上ほぼ放置している。
31歳、SES(システムエンジニアリングサービス)の会社員。年収430万、手取りは月26〜28万くらい。残業は月30時間ほどで副業の時間は取れる気がするが、具体的に何をするかは決まっていない。独身で、親(60代)の老後がぼんやりと頭をよぎる。老後2000万円問題という言葉を初めて読んだ2019年の夜、2回ほど眠れない夜があった。でもそれから7年、俺のNISA積立額は月1万円のまま動いていない。
— SBI証券と楽天証券のNISA比較とは、2026年の新NISA制度における口座開設先の2強を、手数料・ポイント還元率・取扱銘柄・米国株対応で比べることを指す。2026年時点では両社の差が大幅に縮まっており、「どちらが得か」の答えは目的によって変わる。
ベッドで30分迷った「SBI vs 楽天」という問いの歪み

2年たって分かったのは、SBI証券か楽天証券かという問い自体が少しズレていたということだ。
2026年時点で、国内株の現物取引手数料はSBI証券・楽天証券ともにゼロ。新NISAの「つみたて投資枠」で積立できる対象ファンドも、eMAXIS Slim シリーズをはじめとする主要インデックスファンドは両社でカバーされている。金融庁が公表する2024年度NISA口座開設状況によれば、SBI証券・楽天証券が口座数でトップ2を占めており、信頼性や安定性に差はほぼない。
「sbi証券 楽天証券 比較 nisa 2026」で検索している人の9割は、実は答えがすでに決まっている問いを確認しているだけだ。積立NISAだけを目的とするなら、どちらでも変わらない。 これが2026年の正直な結論だ。
「年会費無料の楽天カードで積立するとポイントが付く」の実額

楽天証券を勧める人がよく言うのが、年会費無料の楽天カードで積立投資するとポイントが付くという話だ。月5万円まで楽天カードで積立すると0.5〜1%分の楽天ポイントが貯まる、と。
実際に計算してみた。俺の積立額は月1万円。ポイント還元率0.5%で月50ポイント、年間600ポイント。600円分。
年600円のために楽天エコシステムに縛られ続けるのが本当に得なのか。俺は楽天市場を月に1〜2回使う程度で、SPUの恩恵も薄い。楽天カードの年会費無料クレジットカードとしての還元メリットは、楽天ヘビーユーザーに集中しており、俺みたいな中途半端な使い方では旨みは限定的だった。
SBI証券もVポイントやPontaポイントとの連携をアピールしているが、同じく「そのエコシステムをよく使っている人向け」の話だ。ポイント還元で証券会社を選ぶ発想は、年間数百円〜2,000円の差を追いかけるためにNISAの本質(手数料・運用益・資産形成の複利)から目を逸らすことになる。
SBI証券 vs 楽天証券 の比較で、誰も語らなかった第三の選択肢
ここが本題だ。
俺が2026年3月に調べ直したとき、「sbi証券 vs 楽天証券 nisa 比較 2026」という問いに対して、第三の選択肢としてDMM株が視野に入ってきた。
最初は「知ってる名前だけど大手じゃないし」と軽く見ていた。でも調べると違った。
DMM株の最大の差別化は米国株の取引手数料ゼロだ。 SBI証券・楽天証券では米国株の取引に約0.495%の手数料がかかる。DMM株は米国株の取引手数料が0円(2026年4月時点の公式情報による)。新NISAの成長投資枠(年間240万円まで)を使ってVOO(S&P500連動ETF)やApple株を買うなら、この差は年間で数千円〜1万円規模になる。
さらに、新規口座開設+1回の取引だけで最大10,000円相当の報酬がもらえるキャンペーンがある(2026年4月時点)。SBI証券か楽天証券かで2年間迷っていた間に受け取れたはずのものだ。
「楽天かSBIか」という問いに、俺はこう問い返す
「nisa 楽天証券 sbi証券 比較 2026、どっちがいいですか」と聞かれたら、こう問い返す。「米国株・ETFを手数料ゼロで買いたいですか?」
目的別に整理するとこうなる:
CFD(差金決済取引)は全銘柄取引手数料0円で、入金するだけで14,200円の報酬がもらえるキャンペーンがある(2026年4月時点の公式情報による)。ただしレバレッジ取引は元本を超える損失が生じるリスクがあり、「必ず儲かる」「元本が保証される」ということは絶対にない。まずはDMM株で感覚をつかんでから検討する順番が現実的だ。
俺の場合、楽天市場への依存度は低く、SBIの銀行口座も持っていない。成長投資枠で米国ETFを年間数十万円分買うなら、0.495%の手数料差は年間約1万円になる。10年で10万円だ。これは無視できない。
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2026年現在の要点:SBI証券と楽天証券の差はほぼ埋まっており、つみたて投資枠の積立だけが目的なら選択に優劣はない。判断軸は「どのエコシステムを使っているか」と「米国株の手数料設計をどう評価するか」の2点に絞られる。米国株手数料ゼロを優先するなら、DMM株が2026年の第三候補として有力だ。新規口座開設+1取引で最大10,000円相当を受け取れるため、まず口座を開いて手元のキャッシュを確保することが最初の一手になる。
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読者の声:SBI証券と楽天証券、2026年でも手数料に差はある?
回答:国内株は差なし。差が出るのは米国株だ。
2026年時点、国内株の現物取引手数料はSBI証券・楽天証券ともにゼロコースを基本としており差はない。差が生まれるのは米国株で、SBI証券・楽天証券は約0.495%の取引手数料がかかる。DMM株は米国株取引手数料0円(2026年4月時点の公式情報による)。年間で数十万円分の米国ETFを成長投資枠で購入するなら、この差は年間数千円〜1万円規模の実額になる。
読者の声:新NISAはSBIか楽天か、どちらのNISA口座が向いている?
回答:積立投資枠だけなら差なし。成長投資枠で米国株を買うなら手数料設計を確認すること。
金融庁「2024年NISA口座の開設・利用状況」では、SBI証券・楽天証券が口座数でトップ2を占めており、信頼性・安定性・品揃えはどちらも十分だ。eMAXIS Slim 全世界株式やS&P500連動ファンドは両社で取り扱っており、つみたて投資枠の積立には差がない。成長投資枠で米国個別株・ETFを取引するなら、手数料構造まで比較してから口座を選ぶことが重要になる。
読者の声:楽天証券からDMM株に乗り換えるのは面倒?
回答:NISA口座の移管は手間があるが、特定口座を別に開くだけなら5分で完結する。
NISA口座は1人1口座しか持てないが、特定口座(課税口座)は別の証券会社と同時に持てる。俺が取った方法は、楽天証券のNISA口座はそのまま残し、DMM株で特定口座を別に開くというもの。手続きは本人確認書類のスマホ撮影・アップロードを含めて5〜10分で完了する。NISA口座の金融機関変更(移管)は毎年10月〜翌9月の間に申請可能で、翌年から別の証券会社のNISA口座に切り替えられる(金融庁「NISA口座の金融機関変更」ルールに基づく)。
月1万円積立のまま、30年後にいくらになるか
正直に計算してみた。月1万円、年率5%(過去の実績を参考にした仮定。将来の運用成果を保証するものではない)で30年間積立:
老後2000万円の目安には、1,169万円届かない。
月3万円に増やせば同じ条件で約2,495万円になる。月2万円でも約1,663万円だ。差は月1万円の金額の差ではなく、「今すぐ動くかどうか」の差だ。
2024年1月2日の夜11時、SBI証券か楽天証券かで30分迷って何も決めなかったあの夜、もし成長投資枠で米国ETFを1万円だけ買う設定を追加していたら、2026年時点で元本が既に24万円増えていた計算になる。
「まず10,000円もらって、その分を積立に回す」という発想
老後のために投資を増やそうとすると、「月5,000円削れるか、1万円削れるか」という節約の話になりがちだ。でも俺が2026年にやったのは逆の発想だった。
DMM株の口座開設+1回の取引で最大10,000円相当の報酬を受け取る。その10,000円をそのまま積立の原資にする。口座を開くだけで月の積立1回分が手に入るなら、やらない理由がない。
口座開設フォームは5分で完結する。スマホで本人確認書類を撮影してアップロードするだけだ。SBI証券か楽天証券かという2択で2年間止まっていた俺の結論は、「第三の選択肢を2年間調べていなかっただけだった」だ。
まず口座を開いて10,000円を確保する。それだけで、2026年の老後戦略は確実に1歩動き出す。


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