3月26日(水)の会議室
午後3時、就業先のフロアマネージャーに「少し話があって」と声をかけられた。
会議室に通されてコーヒーが出された時点で、だいたい分かった。「次の契約更新についてなんですが」という言葉が出るまで、30秒もなかった。
メモには何も書けなかった。ただ頷いて「検討します」と言って席を立った。エレベーターの中で、貯金通帳の数字が頭に浮かんだ。24万円。東京で、38歳で、派遣3年目で、24万円。
その夜23時、5年着回しているリクルートスーツのジャケットを椅子にかけたまま、スマホでリクルートエージェントを検索した。「転職成功率」「求人数No.1」「無料でプロに相談」という文字が画面を埋めた。口コミサイトには4.1点と表示されていた。レビューを20件読んだ。ほぼ全部が「担当が丁寧で親身になってくれた」という内容だった。
登録フォームを送信したのは、23時15分だった。
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翌日の電話と、最初の違和感
翌日午後2時、知らない番号から電話が来た。
「はじめまして、リクルートエージェントの〇〇と申します。昨日ご登録いただきましてありがとうございます。早速ですが、ご経験についておうかがいしたいのですが、今少しお時間よろしいでしょうか」
声のトーンは穏やかで、感じ悪くはなかった。30分ほど話した。派遣の経歴、スキルセット、希望年収。「正社員を目指したい」と伝えると、「しっかりサポートします」と言ってくれた。電話を切った後、なんとなく気分が良かった。
1週間後、最初の求人票が20件届いた。
正直に言う。半分以上が、見た瞬間に「違う」と分かった。
希望年収は350万以上と伝えていた。届いた求人の中には280万スタートのものが3件あった。勤務地は東京都内と答えた。届いた求人のうち4件が「静岡」「群馬」だった。職種は「できれば営業以外」と伝えた。届いた20件のうち7件が営業職だった。
エラーではない。担当者がそういう求人を送ってきた、ということだ。
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「数を打てば当たる」方式の構造
2回目のオンライン面談で、担当者からこう言われた。
「まずはとにかく応募してみましょう。書類選考を通ってから条件の交渉もできますし、選考過程でご自身の市場価値が見えてきます」
これ自体は間違っていない。ただ、「私の転職を成功させたいのか、応募数を稼ぎたいのか」という疑問が、頭の隅に引っかかった。
のちに知ったことだが、転職エージェントは成功報酬型のビジネスだ。求職者が採用されると、企業側からエージェントに紹介料が支払われる。相場は年収の30〜35%と言われている。つまり、エージェントにとっての「成功」は、求職者の納得度ではなく、採用の成立だ。
リクルートエージェントが悪質だと言いたいわけではない。ただ、この構造を知らずに「プロが親身に相談に乗ってくれる」と期待すると、実態とのギャップに正直戸惑う。これが、2026年時点で私が感じた最大のデメリットだ。
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担当が変わった日のメール
登録から7週間後、担当者から「一身上の都合で担当が変わります」とメールが来た。
引き継ぎの担当者からは「これまでの経緯は把握しております」と連絡があった。が、最初の電話でまた同じことを1から説明させられた。前の担当との会話は、何も引き継がれていなかった。
2ヶ月間で応募した企業数は11社。書類通過は4社。一次面接通過は1社。最終的にオファーが出たのはゼロだった。
リクルートエージェントに登録したことを後悔しているわけではない。ただ、「無料で最大手のプロが全力でサポートしてくれる」という期待は、2ヶ月で消えた。4.1点のレビューは、スムーズに転職できた人たちのレビューだ。うまくいかなかった人は、レビューを書く前にやめていく。これが「評判サイト」の構造でもある。
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実際に感じたデメリット、4つ
使ってみて気づいたことを率直に書いておく。
求人の質と担当の理解度は、運に左右される
求人の量は確かに多い。が、量が多いからこそ「とりあえず送る」という雑さも出やすい。担当者との相性が合わない場合、変更を申し出ることは制度上可能だ(私は5週間気づかなかった)。
内定を急かされる場面がある
「この求人は人気が高いので早めに意思決定を」という言葉を、面談中に複数回聞いた。これが事実かどうかは確認できない。転職を急いでいる人には刺さる言葉だが、判断を焦らせる効果がある。
30代後半・派遣経歴は求人の質が下がりやすい
仕方がない部分もあるが、正直に書く。20代と比べると紹介できる求人の幅が狭まる。派遣歴が長いと「即戦力として評価される枠」に入りにくく、条件面での妥協を求められることが増える。
登録後のフォローは薄くなる
最初は丁寧だが、応募が進まない・内定が出ないと連絡の頻度が下がる。こちらから動かないと、自然と放置に近い状態になる。
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転職が長期化すると分かって、お金を棚卸しした
2ヶ月目に入って「これはすぐには決まらない」と判断した時、固定費と資産の棚卸しをした。
貯金24万。手取り22万。家賃8万2000円、光熱費1万4000円、通信費(大手キャリア)9800円、食費2万8000円。ざっと計算すると、無収入になっても生活できる期間は3〜4ヶ月が限界だった。
まず手をつけたのが通信費だった。大手キャリアで月9800円払い続けていた理由が、特にない。ソフトバンク光への乗り換えを調べたのもこの頃だ。工事費実質無料、最大40,000円キャッシュバック(2026年4月時点の公式情報による)。月額5,000円台から使えて、スマホとのセット割でさらに通信費全体が下がる。申し込んだその月から月2,500円の削減になった。
転職活動中に40,000円のキャッシュバックが入ってくるのは、心理的にも助かる数字だった。
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NISAを真剣に比較した、SBI証券 vs 楽天証券
固定費を削ってから次に動いたのが、資産形成の見直しだった。NISAは名前だけ知っていたが、転職活動中にやっと「SBI証券と楽天証券、どちらが自分に合うか」を本気で調べた。
2026年時点のSBI証券 vs 楽天証券 NISA比較を自分なりに整理するとこうなる。
私はポイントが分散していてもあまり気にしない性格なので、SBI証券でつみたて月1万円から始めた。ただ、これはあくまで20年後に向けた話であって、今の転職活動中の生活を支えてはくれない。
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DMM FXの口座を開いた理由
「転職が決まるまでの間に収入の柱を増やせないか」と考え始めたのが、登録から3ヶ月目だった。
FXは怖いイメージがあった。ただ、調べていくうちに「まず口座を開いてみる」という入り方もあると分かった。
DMM FXは新規口座開設+取引条件達成で55,000円のキャッシュバックが受け取れる(確定率64%・2026年4月時点の公式情報による)。スマホアプリの使い勝手が良く、チャートの見方が分からない段階でも基本操作は直感でできた。デモトレードで感触をつかんでから本番に移る入り方もできる。
「必ず儲かる」とは書かない。元本は保証されておらず、FXにはリスクが伴う。ただ、口座開設キャッシュバックは「試してみるコスト」を実質ゼロに近づけてくれる制度だ。転職が長引いている間に「何かできることはないか」と動いた結果の一つが、この口座開設だった。
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FXと並行して検討したのが、DMM CFDだ。全銘柄の取引手数料が0円で、原油・金・株価指数などにレバレッジをかけてアクセスできる。入金特典もある(2026年4月時点の公式情報による)。FXより銘柄の幅が広く、分散する意味でも口座だけ持っておくことにした。
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5ヶ月後の結果と、振り返って思うこと
登録から5ヶ月後、別のエージェント(doda)経由で内定が出た。正社員として、年収は現在の派遣より月2万3000円上がった。
リクルートエージェントで決まらなかったのは、リクルートエージェントだけのせいではない。自分のスキルの棚卸しが甘かった部分も、希望条件の整理が雑だった部分もある。
ただ「評判の高いエージェントに登録さえすれば転職できる」は正確ではなかった。エージェントは道具だ。使い方と、期待値の調整が要る。
転職活動の5ヶ月間に通信費を見直し、NISAを始め、FX口座を開いたことは、結果として「転職だけに依存しない」選択肢を少し広げてくれた。貯金24万から始めた動きが、5ヶ月後には少し違う地図になっていた。
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これから使う人へ:具体的に何をすべきか
リクルートエージェントを使うこと自体は悪くない。ただ、以下を知った上で登録してほしい。
転職活動が長引くと分かった段階で、固定費の見直しも同時進行でやっておく。ソフトバンク光への乗り換えで通信費を月2,000〜3,000円削減できるなら、転職活動中の心理的余裕が変わる。キャッシュバック40,000円は、面接用のスーツ代と交通費に余裕を持たせてくれる金額だ。
DMM FXの口座開設(新規登録+取引条件)のキャッシュバック条件の詳細は、公式ページで確認するのが早い。5分で内容は把握できる。
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