SBI証券は使いにくいのか。月1万積立1年目が楽天と比べた

SBI証券は使いにくいのか。月1万積立1年目が楽天と比べた 投資・資産運用
Image: Unknown via rawpixel

夜22時15分、会社の最寄り駅を出た。スーツの内ポケットからスマホを取り出して、SBI証券のアプリを開く。画面に表示されたのは口座残高43,200円。1年前に「老後2000万円問題が怖くて」始めた月1万円のつみたてNISAが、今もそのまま月1万円で止まっている。

SES(システムエンジニアリングサービス)勤務、年収430万円、独身、31歳。残業は月30時間。副業をやろうとしたが、プロジェクトが佳境の月は体力が残らない。「楽天証券の方が得」と聞いたこともある。「SBI証券は使いにくい」という口コミも見た。それでも今、SBI証券の口座だけを持って1年が経った。

SBI証券とは、SBIホールディングスが運営する国内最大規模のネット証券で、2026年現在、口座数は1,200万を超える。新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応し、信託報酬の低いインデックスファンドの品揃えと手数料の安さで評価が高い。

「楽天証券の方がポイントで得」という通説が2026年に崩れた理由

Wilfred Iven via stocksnap

ネット上に溢れる「SBI証券 vs 楽天証券」の比較記事の大半は、「楽天ポイントが貯まるから楽天証券が得」という結論で締めくくられている。私も口座開設前にそれを読んで、楽天証券を選びかけた。

だが、この通説は2026年時点では修正が必要だ。

楽天証券のクレカ積立(楽天カード経由)のポイント還元率は現在0.5〜1.0%。一方、SBI証券も三井住友カードを使ったクレカ積立で、カードのランクや利用条件によっては最大5.0%のポイント還元が可能になっている(2026年4月時点の公式情報による)。

「楽天ポイントが貯まる=楽天証券が得」という単純な計算式は、今はもう成立しない。楽天市場を月2万円以上使って楽天経済圏にどっぷりの人ならまだ楽天証券に分がある場面もあるが、そうでない人がSBI証券を選ぶことに、明確なデメリットはない。

SBI証券の新NISA、1年使った実際の評判と口コミ

Negative Space via stocksnap

金融庁の2026年の公表資料によれば、新NISA口座の開設数は前年比で約15%増加しており、特に30代前半の新規開設が伸びているとされている。

私がSBI証券に口座を開設したのは2024年12月。当時は「評判が良い」「口座数が多い」という口コミだけを根拠にした。積立設定は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を月1万円。信託報酬は年率0.05775%。

1年間使った正直な感想を書く。

良かった点:

  • 投資信託のラインナップが約2,600本と幅広く、eMAXIS Slim系は全シリーズ取り扱っている
  • 100円から購入可能で、月1万円でも分散投資が成立する
  • 「かんたん積立アプリ」は積立設定→ファンド選択→金額入力の3ステップで完結
  • 口座管理料は完全無料
  • 気になった点:

  • 口座開設に1週間かかった(本人確認書類のアップロードから審査完了まで)
  • アプリが2本立て(「SBI証券 株 アプリ」と「かんたん積立 アプリ」)で最初は混乱した
  • 「SBI証券は使いにくい」という口コミの正体を1年使って理解した。機能が多すぎるのだ。株式・投資信託・FX・外国株・iDeCo・CFDと全部揃っているから、初めて開いたときに画面が情報で溢れて圧倒される。だが新NISAのつみたて投資枠だけを使うなら、実際に触れる画面は3〜4種類しかない。2週間で慣れる。

    楽天証券との比較:2026年の数字で見た本当の差

    新NISAのクレカ積立比較(2026年4月時点の公式情報による)

    | 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
    |——|———|———-|
    | 対応クレカ | 三井住友カード系 | 楽天カード系 |
    | 月の積立上限 | 10万円 | 10万円 |
    | クレカ積立ポイント還元 | 最大5.0%(条件あり) | 0.5〜1.0% |
    | 取扱投資信託数 | 約2,600本 | 約2,500本 |
    | 新NISA口座管理料 | 無料 | 無料 |
    | eMAXIS Slim全世界株式 信託報酬 | 0.05775%(年率) | 0.05775%(年率) |

    ポイント還元率の「最大5.0%」には条件がある。プラチナプリファードカードを使い、かつ年間の利用額100万円以上という縛りがある。月5万円のクレカ積立だけで年100万円は届かないケースも多い。実態として一般利用者が受け取れるのは0.5〜1.0%程度に落ち着くことが多い。

    つまり、ポイント還元率は条件によって逆転するが、信託報酬・ラインナップ・口座管理料の面では両社に実質的な差はない。 証券会社選びで大きく損することはないが、証券会社選びで大きく得することもない、というのが正確な答えだ。

    月1万円で1年間止まっていた本当の理由

    正直に書く。

    月1万円で止まっていたのはSBI証券が使いにくかったからじゃない。老後2000万円問題を見て2回眠れない夜を過ごしながら、それでも月1万円しか動かせなかった理由は、投資に回せる余裕が月1万円しかなかっただけだ。

    年収430万円、手取り月28〜29万円。毎月の家賃9.2万円、光熱費1.5万円、食費3万円、スマホ代5,500円、交通費1.2万円、NetflixとSpotify等のサブスク3,200円。固定費だけで約20万円。残り8〜9万円から交際費・被服費・雑費が引かれて、投資に回せる「安全圏」として感じるのが月1万円だった。

    この数字を変えるには、収入を増やすか固定費を削るかしかない。SBI証券か楽天証券かを悩む時間は、この問いに比べると些末だった。

    ここで全体の要点をまとめる。SBI証券の評判は2026年時点で「基本的に良い」と言える。新NISAのつみたて投資枠において、手数料・ラインナップ・UIのいずれも合格水準にある。楽天証券との差は「楽天経済圏への依存度」で変わるが、どちらを選んでも致命的な損にはならない。本当に結果を左右するのは、証券会社選びではなく、いつ始めるか・いくら積み立てるかだ。

    「SBI証券は使いにくい」という口コミ、結局どっちが正しいのか

    Q: 口コミで「SBI証券は使いにくい」という声を見るが、本当か?

    結論:新NISAのつみたて投資枠だけ使うなら、2週間で慣れる。使いにくいのは総合取引アプリの話だ。

    SBI証券のアプリは「SBI証券 株 アプリ」と「かんたん積立 アプリ」の2本立てになっている。新NISAのつみたて投資枠だけを使うなら「かんたん積立」だけインストールすれば足りる。積立設定→ファンド選択→金額入力の3ステップで完結し、楽天証券のUIと比べて劣る印象はない。

    「使いにくい」という口コミの大半は、株式取引や外国株も含めた総合アプリへの感想だ。機能が多いのは「使いにくい」ではなく「触れる画面が多い」という意味であって、慣れれば強みになる。

    「SBI証券と楽天証券、新NISAでどちらにすべきか」への実直な答え

    Q: 結局、SBI証券と楽天証券のどちらで新NISAを開設すべきか?

    結論:楽天カードを既に持ち、楽天市場を月2万円以上使うなら楽天証券。それ以外はSBI証券でいい。

    理由をひとつ挙げる。SBI証券は取扱投資信託数が約2,600本と多く、コストの低いファンドの選択肢が若干広い。eMAXIS Slim全世界株式の信託報酬は両社同水準の0.05775%だが、iDeCo向けのラインナップや米国個別株のカバー範囲ではSBI証券に優位性がある場面がある。

    ただし、どちらの証券会社を選ぶかより、今すぐ始めるかどうかの方が、30年後の資産に何十倍も影響する。この比較に使った時間で、口座開設フォームを開いた方が良い。

    Q: 月1万円のつみたてNISAだけで老後2000万円に届くか?

    結論:届かない。月3万円以上、できれば5万円以上が現実的なラインだ。

    仮に月3万円(年36万円)を年率5%で30年運用した試算では、資産額は約2,500万円。だが月1万円では同条件で約830万円にとどまる。この差は証券会社選びでは埋まらない。新NISAを補完する仕組みを並行して持つことが、31歳の私には必要だと感じている。

    SBI証券に加えて、もう一口座持った理由

    新NISAのつみたて投資枠で月1万円を積み立てながら、年収430万円の手取りを徐々に投資に回す割合を増やしていくには、積立の自動化だけでは限界がある。個別株・ETFへの投資を学ぶための「実験台」となる口座が必要だと気づいた。

    そこで口座開設を検討したのがDMM株だ。

    DMM株の最大の特徴は、新規口座開設と1回の取引で最大10,000円相当の報酬が受け取れること。米国株・日本株の両方に対応していて、UIがシンプルで個別株初心者でも操作で詰まる場面が少ない。SBI証券はインデックス積立の主軸として使い続けながら、DMM株で個別株・ETFの実験を少額から始める。この2口座体制が、月1万円から脱するための最初の構造変化だと考えている。

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    もう一つ、副業の時間が確保できる月に備えて調べているのがDMM CFDだ。差金決済取引はレバレッジを使うため元本以上の損失リスクがある商品だが、取引手数料0円で金・原油・株価指数など複数の商品に分散できる点は、投資の選択肢を広げる意味で知っておく価値がある。まず少額で仕組みを理解するだけでも、将来の判断の幅が変わる。

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    ※CFD取引は価格変動リスクがあり、損失が証拠金を上回る可能性があります。余裕資金のみで利用してください。

    43,200円からの次の一手

    夜22時15分の帰り道で見た43,200円という残高は、今もSBI証券のアプリに表示されている。だが今は「月3万円に増やせたら30年後の試算はどう変わるか」を考えながら歩いている。以前は「口座があるだけでいい」と思っていたが、それだけでは2026年4月から2026年5月の残高が変わらない。

    SBI証券の評判は「普通に良い」——これが1年使った正直な結論だ。楽天証券と比べて決定的な優劣はなく、どちらを選んでも大きく損はしない。

    だが証券会社を選んだ後に、毎月いくら積み立てるかを決める瞬間が本当の分岐点だ。月1万円と月3万円では、30年後に約1,670万円の差が生まれる。この差は口座を持った瞬間から始まる積み重ねでしか縮まらない。

    まず5分取る。マイナンバーカードと運転免許証を手元に置いて、DMM株の口座開設フォームを開く。それだけで翌週には口座を持っている。SBI証券の積立を続けながら、個別株の入口を一つ増やす。それが今夜の次の一手だ。

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