3月28日の夜10時、東京都内のアパートで、俺はクローゼットの前に立っていた。
人事担当から「次の更新、ちょっと難しいかもしれない」と言われたのは昼過ぎのことだ。それ以来、頭の中が妙に静かになっている。コンビニでおにぎり1個とお茶を買い、定時に退社して、冷凍パスタを食べた。そこまでの記憶は鮮明なのに、何も整理できていない。
38歳、派遣3年目、東京、手取り22万。貯金は24万円。
5年着回しているリクルートのスーツを確認した。近所の靴屋で7800円で買った革靴は、まだ使える。その夜、dodaのアプリをダウンロードした。
— doda(デューダ)とは、パーソルキャリアが運営する転職サービスで、2026年時点で公開求人数25万件超を誇る国内最大級のプラットフォームの一つ。マイナビ転職はマイナビが運営し、20〜30代の正社員転換サポートに強みを持つとされている。
「とりあえずdoda登録しておけばいい」という言葉は間違いではない。ただし、38歳東京派遣の俺には、半分しか正しくなかった。
dodaを登録した翌朝に起きたこと

登録した翌朝9時、知らない番号から電話がかかってきた。dodaのエージェントだった。
最初の問いは「ご希望年収はいくらですか?」だった。
派遣3年目で固定月給しかもらってこなかった俺には、「希望年収」という問いが案外難しかった。手取り22万は額面28〜29万円程度、年収にすると340万前後。「では350〜400万で設定しましょうか」と担当者が続けた。それ以上の深掘りはなかった。電話は20分で終わり、翌週から求人メールが毎日届き始めた。
25万件超の求人の中からアルゴリズムが選んだリストが毎日来る。どれを見ても「これだ」という感覚がなかった。求人数が多すぎて、逆に絞れない状態だった。
dodaは求人量が本物だ。しかし、エージェントの担当者の質は均一ではない。派遣から正社員へのキャリア転換を専門的にサポートした経験を持つ担当者が、最初に必ず当たるわけではない。俺が当たった担当者は悪い人ではなかったが、38歳東京派遣の状況を深く掘り下げてくれた感じはなかった。
マイナビ転職の最初の電話で何かが変わった

dodaの面談から2週間後、マイナビ転職にも登録してみた。
担当者の入り方が違った。「派遣3年目ということは、具体的にどのような業務をされてきましたか」という問いから始まった。
30分の電話で、俺の経歴と動機が整理されていった。派遣で3年間何をしてきたか、なぜ正社員を目指すのか、転職後に何を変えたいのか。担当者は電話越しでもメモを取っているのが伝わる会話だった。
「手取り22万から始めるとして、正社員転換後の1年目は同水準か少し下がることもあります。ただ、2〜3年後に年収350〜400万台に乗せるルートが見えている職種があります」
この一言で、俺の中でマイナビ転職への評価が変わった。dodaでは聞けなかった「数字に裏づけされた見通し」が、マイナビ転職の面談では出てきた。
doda vs マイナビ転職、38歳派遣が出した答え
結論:どちらを選ぶかではなく、どちらをメインにするかだ。
| 比較項目 | doda | マイナビ転職 |
|—|—|—|
| 公開求人数 | 約25万件超 | 約6〜8万件 |
| エージェント品質の安定性 | ばらつきあり | 中〜高で安定 |
| 派遣→正社員転換への対応 | 担当者次第 | 比較的手厚い |
| 30代後半への対応 | 玉石混交 | 丁寧な傾向 |
求人の「量」を活かすためにdodaをサブに置き、エージェントの「質」を活かすためにマイナビ転職をメインにする。この使い方で、俺は1ヶ月で4社に応募し、2社の最終面接まで進んだ。3回アプリをダウンロードして2週間でログインしなくなった過去が嘘みたいな動き方になった。
38歳派遣が正社員を目指すなら、転職エージェントの「どっちが得か」は求人数ではなく、エージェントがキャリア転換の経験を持つかどうかで決まる。dodaは「求人検索エンジン」として、マイナビ転職は「キャリア面談パートナー」として使い分けること。この2ステップで、動けなかった転職活動が1ヶ月以内に動き始める。
dodaの求人25万件、38歳派遣に全部関係あるか?
回答:ない。ただし「関係ある数%」を見つける用途には強い。
25万件のうち、38歳派遣のスキルセットと希望年収に合う求人は体感で5〜10%程度だ。それでもその絶対数は他のサービスを上回る。厚生労働省の「雇用動向調査」(2025年版)では、転職活動者が活動期間中に複数の求人を比較検討するプロセスが共通して確認されており、選択肢を広げる段階でのdodaの役割は依然として大きい。
dodaをエージェント任せにするのではなく、自分で条件を絞って検索する「能動的な使い方」をするとコスパが上がる。マイナビ転職でエージェントと話した職種の求人量をdodaで確認する、という使い方が現実的だ。
両方登録したら担当者の連絡が倍来るのでは?
回答:来る。対処法は「面談を週1回に絞る」こと。
登録した最初の週は両方から電話がかかってきた。全部に応答すると求人情報の洪水が起きて、結果的に何も決まらなくなる。俺がやったのは「面談はマイナビ転職で週1回まで、dodaはアプリで空き時間に検索するだけ」という役割分担だ。
これで情報量をコントロールしながら、両サービスのメリットを取れた。派遣の仕事を続けながら転職活動している人は、この「週1回ルール」が精神的にかなり楽になる。
38歳派遣は転職エージェントに本当に相手にされるか?
回答:される。ただし40代に入ると状況が変わる可能性が高い。
dodaもマイナビ転職も、38歳は「丁寧に対応してもらえるギリギリのゾーン」だ。実感として、マイナビ転職の担当者は30代後半の派遣→正社員転換に前向きな印象を受けた。40代に入るとエージェントの対応が変わるという話は複数人から聞いた。
契約更新が怪しいと言われた38歳に「様子を見る」という選択肢はない。今が動けるタイミングだ。
転職活動と並行して固定費を落とした話
面接準備が本格化すると、交通費・書類代・スーツのクリーニング代が積み重なる。手取り22万で貯金24万の状態では、固定費は一円も無駄にできない。
そこで見直したのが光回線だった。3年間放置してきた光回線が月6,200円で走っていた。ソフトバンク光に乗り換えると月額5,000円台になり、キャッシュバック最大40,000円・工事費実質無料がついてくる(2026年4月時点の公式情報による)。
転職活動中に40,000円が手元に入る。面接の交通費を5〜6回分まかなって、まだ余る金額だ。手続きは30分かからない。派遣の契約が続いている間に動いた。
転職が決まった後に始めたこと
内定が出て正社員になった後、初めて「余裕」という感覚が生まれた。38歳まで手取り22万で固定されてきた分、収入が少し増えた月から、余剰分を将来に繋げたいと思い始めた。
SBI証券・楽天証券・DMM株を比較検討した。楽天証券はポイント連携が強く、SBI証券はNISAの取扱銘柄数で評価が高い。2026年のSBI証券と楽天証券のNISA比較は定番の議題だが、どちらも口座開設から最初の取引までのステップが俺には少し複雑だった。
DMM株は新規口座開設+1回の取引で最大10,000円相当の報酬が得られる。米国株・日本株の両方に対応し、シンプルなUIで操作しやすい。NISAでの積立にも対応予定で、月1万円から始められる。金融庁が推進する新NISA制度の普及方針(2026年度)においても、少額からの積立型投資は長期的な資産形成の入口として明示されている。
2026年にSBI証券・楽天証券・DMM株のNISAを比較している人に言うと、手数料の低さと入口のシンプルさという点では、DMM株が検討しやすかった。まずNISA口座を開いて月1万円動かすところから始めたい人向けだ。
NISAでの積立に慣れてきたら、次のステップとしてDMM CFDも視野に入る。全銘柄の取引手数料が0円で、入金するだけで特典が得られる。レバレッジを使った差金決済取引で、より積極的な資産運用を考える段階になったときの選択肢として覚えておいてほしい。
転職活動を始める前に、今日やること
転職エージェントの「どっちが得か」より大事なのは、今日動くかどうかだ。
まずマイナビ転職に登録して初回の電話面談を予約する。同時にdodaのアプリを入れて、求人を今夜から見始める。この2ステップを今日やれば、1ヶ月後に4社へ応募している自分がいる可能性は十分にある。
光回線の見直しも今すぐできる。ソフトバンク光のキャッシュバック最大40,000円は、転職活動中の交通費として計算すれば、動かない理由がない。
転職が決まって収入が安定したら、DMM株の口座開設で投資の入口を開ける。口座開設+1取引で最大10,000円相当、NISAで月1万円の積立から始められる。
38歳派遣でも、この3つは今月中に全部動かせる。「どっちが得か」を考える前に、動けるところから動く。それが3月の終わりに俺が学んだことだ。


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