深夜0時半、SESの案件定例が終わってMacを閉じた。風呂から上がってスマホを手に取り、楽天証券のアプリを開く。つみたてNISAの残高は84,270円。月1万円の積立を9ヶ月続けた数字だ。
これを見て、「このペースで老後2000万円は無理だな」と素直に思った。
— 楽天証券とは、楽天グループが運営するネット証券で、2026年時点の口座数は1,100万超。新NISA普及の波で急拡大したが、2023年以降のサービス改変でユーザーの不満が蓄積している。
おれが楽天証券を選んだのは単純な理由だった。「楽天カードでクレカ積立するとポイントが貯まる」という、SNSで流れてきた一言に乗っかっただけ。年収430万の31歳、SES会社員で副業はまだ模索中。老後2000万問題を記事で読んで2回眠れない夜があって、慌てて口座を開いた。それが2024年の春だった。
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クレカ積立1%のはずが、口座開設後に0.5%と知った

楽天カードで投資信託をクレカ積立すると、以前は1%のポイント還元があった。それが目当てだった。
ところが2023年の段階で還元率は0.5%に下がっていた。おれがそれを知ったのは口座開設後だ。月1万円の積立なら年間60円分のポイント。コンビニのコーヒー1杯にも届かない。
SBI証券の三井住友カード積立なら0.5〜5.0%還元(三井住友カードゴールド(NL)で1.0%)、改悪後の楽天カードと同等か上回る。この事実を4ヶ月後に知った。
年間100万円の利用でゴールドカードの年会費が永年無料になるルートがあることも、後から調べて分かった。選択肢として知っていれば、最初からSBI証券を選んでいたかもしれない。
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UIが「情報過多」で、翌月何を設定したか忘れる

楽天証券のアプリ「iSPEED」は高機能だと聞いていた。でも実際に使うと、情報量が多すぎて何を見ていいか分からない。
積立設定を変更しようとしたとき、メニューを3回迷った。設定が完了したかどうかを確認する画面が分かりにくく、翌月ちゃんと引き落とされているか不安で、銀行口座を別で確認するという二度手間が生まれた。
本業で月30時間の残業をこなして、副業も模索して、さらに投資の勉強もしようとしているおれには、UIの学習コストがきつかった。「楽天証券 使い方 分からない」で検索したのは3回じゃ済まない。
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SBI証券 vs 楽天証券 NISA比較で気づいた「本質的な差」
2026年時点でのSBI証券・楽天証券のNISA比較を整理する。
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
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| 新NISA・つみたて投資枠 | 月10万円まで | 月10万円まで |
| クレカ積立還元率 | 最大5.0%(ゴールドカード) | 最大1.0%(プレミアムカード) |
| 取扱投信本数 | 約2,800本 | 約2,600本 |
| 外国株対応 | 米国・中国・韓国ほか | 米国・中国ほか |
| 貯まるポイント | Vポイント | 楽天ポイント |
還元率の差は長期で積み重なる。月3万円の積立なら年間3.6万円の差(5%と0.5%の比較)、10年で36万円。楽天経済圏にどっぷり浸かっているなら楽天証券は合理的な選択だ。ただし、おれの生活は楽天カード1枚を除けばほとんど楽天と関係なかった。楽天市場で月に1〜2回買い物するくらいで、Vポイントのほうが使い道がある状態だった。
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ここで一度整理する。楽天証券のデメリットを後悔している人の多くが経験するのは、①クレカ積立の還元率改悪、②UIの複雑さ、③SBI証券との比較での見劣り、この3点だ。楽天経済圏のヘビーユーザーでなければ、口座開設前にSBI証券との比較を必ずするべきだった。これが2026年時点での正直な結論だ。
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読者の声:楽天ポイントを貯めてるなら楽天証券で十分では?
結論:楽天ポイントを月3,000pt以上使っているなら楽天証券はあり。ただし「楽天カードを持ってるから」だけで選ぶのは再考を。
楽天経済圏の強みはポイントの循環にある。楽天市場・楽天モバイル・楽天カードを組み合わせてSPUを最大化している人なら、楽天証券のクレカ積立も意味を持つ。ただし、楽天グループのサービス改悪のペースは2023年以降に加速している。長期投資の基盤を1社に依存するのは、金融庁が推奨する「分散」の原則からも外れる。
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読者の声:楽天証券の評判は本当に悪いのか?
結論:「悪い」ではなく「以前より良くない」。期待値と現実のギャップが不満の正体だ。
楽天証券は金融庁の認可を受けた正規の証券会社で、口座管理の安全性・カスタマーサポートの対応は信頼できる。問題は「かつて業界トップ級だったポイント還元率が段階的に改悪されたこと」で、それを知らずに口座開設した人が後悔しやすい。倒産リスクを心配するようなレベルの話ではまったくない。2026年時点でも1,100万口座以上を抱える証券会社だ。
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読者の声:楽天証券からSBI証券へのNISA移管は面倒か?
結論:手間はあるが、年1回の移管申請で翌年から別の証券会社でNISAを使える。10年単位で考えたら動く価値はある。
NISA口座は同時に1つの金融機関でしか持てない。移管したい場合は、現在の証券会社で「金融機関変更届」を提出し、翌年から変更先でNISA口座が使えるようになる。すでに楽天証券で積み立てた分はそのまま残る。二重口座になるので管理の手間は増えるが、長期のリターン差を考えれば検討の余地はある。おれの場合、今の楽天証券はそのまま残して、DMM株を新しい入口として動き始めた。
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月1万円の積立だけで止まっていた理由と、「次の一手」
口座を開いてから9ヶ月、つみたてNISAの月1万円積立だけで止まっていた理由は「次に何をすべきか分からない」からだった。
年収430万、手取りは月28万ちょっと。家賃・食費・光熱費・通信費で月18万弱を使って、残り約10万が可処分所得のはずが、毎月気づくと5〜6万しか残っていない。個別株は怖い、FXは損するイメージ、CFDは聞いたことすらない。でも月1万円では老後2000万円に向けてお話にならないことも分かっている。
そこで見直したのが、投資の「入口」を変えることだった。
DMM株は、口座開設して1回取引するだけで最大10,000円相当の特典が受け取れる。米国株・日本株の両方に対応していて、初心者向けのシンプルなUIが特徴だ。楽天証券でつみたてNISAを継続しながら、個別株やETFに少額から挑戦するための第2口座として選んだ。口座開設は無料、手続きは5分で完結する。
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積立だけじゃ足りない、という人へ
月1万円の積立を続けながら、もう少しアクティブな運用も試したいと思っているなら、DMM CFDという選択肢がある。
CFD(差金決済取引)は、レバレッジを使って株価指数・商品・外国株に投資できる金融商品だ。DMM CFDは全銘柄の取引手数料が0円で、入金するだけで特典も受け取れる。月30時間の残業を終えた後の深夜、スマホで相場を確認するくらいなら試せる水準だ。
ただし、CFDは元本保証ではない。金融庁(2026年時点)の定める注意事項のとおり、損失が出るリスクは十分理解した上で、余剰資金の範囲で使うのが鉄則だ。
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後悔よりも「今日の一手」を決める
楽天証券の評判やデメリットを調べているということは、今の投資状況に何か引っかかりを感じているはずだ。その感覚は正しい。
月1万円の積立だけで老後資産を作れると思っていたなら、それは甘かった。年収430万の31歳、今から動けば十分間に合う。ただし「検討中」のまま過ごす期間が長いほど、複利の恩恵を受けられる時間が削られていく。
今日できることは一つ。DMM株の口座開設フォームを5分で完了させること。楽天証券に加えて持つ第2口座として、まず動いてみることが全てのスタートだ。


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