格安SIMで3回失敗した。2026年、後悔しない選び方

格安SIMで3回失敗した。2026年、後悔しない選び方 インターネット回線
Image: Brooke Cagle via stocksnap

給料日2日前の23日、ATMの画面に「残高2,800円」が出た。

セブンで108円のおにぎりと水を買って、夜はカップ麺、そう計算しながらスマホのキャリアアプリを開いた。今月の通信費:8,400円。手取り18.2万、家賃6.8万のこの財布に、月8,400円はじわじわと効いてくる。

格安SIMに変えれば月2,000円になる、とYouTubeで何度も聞いた。俺は3回試みた。3回とも、違う理由で後悔した。

格安SIM(MVNO)とは、ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアから通信回線を借り、低価格で提供する通信サービスのことを指す。月額1,000〜3,000円台が相場で、通信品質はキャリア系サブブランド(Y!mobile、UQ mobile等)のほうがMVNO純正より安定している。

失敗1:「通話ほぼしない」のに月2,800円の通話料がついた

Burst via stocksnap

最初に契約したのは月額1,480円の格安SIMだった。データ3GB、通話料は30秒20円。

「スマホで長電話なんかしない」と思っていた。現実は違った。3ヶ月目の請求を確認したら通話料だけで2,800円ついていた。会社の経費精算の件で総務担当と往復電話、30秒20円が積み上がっていた。トータルの月額は4,280円。大手キャリアの割引プランに戻したほうが安かった、という笑えない結果だ。

「かけ放題オプション(月770円)をつければよかった」と後から気づいた。しかしオプション込みで計算すると月2,250円になり、そもそも最初からY!mobileを選んでいれば手間も後悔もなかった。

失敗2:地下鉄のホームで毎朝Slackが届かない

Authentic Stock via stocksnap

2回目は別のMVNOに切り替えた。月額1,980円、データ20GB、価格だけ見れば申し分ない。

問題は職場最寄りの地下鉄駅だった。ホームでLINEが届かない。Slackのメッセージが途切れる。チームのグループチャットで「昨日の連絡、確認した?」と聞かれて初めて気づく—それが3週間続いた。

そのMVNOはドコモ回線だったが、混雑時間帯のエリア品質は大手キャリアより落ちる。格安SIMはネットワークを「借りている」ため、ピーク時は大手ユーザーが優先される仕組みだ。総務省の電気通信サービスの品質評価(2026年度)でも、MVNOと大手キャリア間のピーク時速度差は依然として報告されている。サブブランドに切り替えたのはそれが理由だ。

失敗3:母親のSIMロック解除で2週間詰まった

3回目は母親も一緒に格安SIMに変えようとした。2台まとめれば合計月3,000円以下になる—そう計算した。

落とし穴は端末のSIMロックだった。母親の端末は5年前のiPhone、ソフトバンクのSIMロックが残っていた。解除手続きに2週間かかり、その間に申込のモチベーションが完全に切れた。

2021年10月以降に購入した端末はSIMロックフリーが義務化されているため解除不要。それ以前の端末は各キャリアのマイページからオンラインで無料解除できる。これを事前に確認していれば詰まることはなかった。

2026年、格安SIM選びの本質的な結論

3回の失敗で気づいたこと:格安SIMの「安さ」には条件がある。条件を確認せずに「月額の安さだけ」で選ぶと、大手キャリアより高くつく。

2026年時点で乗り換え前に確認すべき4点は、①かけ放題の有無、②混雑時のエリア品質(サブブランド優先)、③端末のSIMロック状態、④光回線とのセット割有無、だ。この4点を無視した格安SIM選びは、俺の3回と同じ結末になる可能性が高い。

特に④のセット割は、スマホ代単体で考えていると気づかない。Y!mobileはソフトバンク光と組み合わせることで月最大1,100円の割引が入る。通信費と自宅インターネット代を同時に見直せば、年間の削減額が別物になる。

読者の声:かけ放題をつけると結局高くなるのでは?

回答:かけ放題込みでもサブブランドは大手キャリアより月1,500〜2,500円安い。

Y!mobileの「シンプルS」はかけ放題オプション(月770円)込みで月額2,970円。大手キャリアの同等プランは5,000円前後。月2,000円の差は年間24,000円になる。通話料が積み上がる純粋なMVNOより、最初からかけ放題込みのサブブランドで計算を固定したほうが管理しやすい。

読者の声:地下や建物内でつながるか不安

回答:Y!mobile・UQ mobileは大手キャリアと実質同等の回線品質。純粋なMVNOは混雑時に差が出る。

Y!mobileはソフトバンク本回線をそのまま使うため、ソフトバンク本体と同じカバレッジが使える。「格安SIM=つながりにくい」はMVNOの話であって、Y!mobileには当てはまらない。地下鉄の問題で失敗した俺がY!mobileを選んだ理由もここにある。

読者の声:乗り換えるとキャリアメールはどうなる?

回答:キャリアメールは解約後に使えなくなる。乗り換え前にGmailへ移行すれば問題は解消する。

キャリアメールをメインで使っている場合は、乗り換え前にGmailなどに移行し、登録済みサービスのアドレス変更を済ませる。これを怠ると会員登録を再設定しなければならないサービスが出てくる。1週間あれば十分な作業量だ。

ソフトバンク光と組み合わせた話

今の俺はY!mobile(月額2,970円、かけ放題込み、データ4GB)を使っている。

あわせてソフトバンク光に乗り換えたことが、固定費を一気に圧縮した決め手だった。それまでは某プロバイダのマンションインターネットで月3,800円(回線が遅い、サポートが最悪)。ソフトバンク光に変えた結果、Y!mobileとのセット割が適用されてスマホ代が月1,100円下がり、乗り換えキャッシュバックとして40,000円が後日振り込まれた

合計すると月の固定費が1,400円以上削減、初年度は一時金40,000円込みで考えると年間56,800円のインパクトだった。給料日2日前の残高2,800円だった人間には、まとまった額が振り込まれる重みが体でわかる。

工事費は実質無料。違約金が残っていても負担してもらえる制度がある(2026年4月時点のソフトバンク光公式サイトの案内による)。乗り換えフォームの入力は15〜20分で完結する。

読者の声:スマホ端末を持っていない場合は?

回答:SIMロック解除の確認が格安SIM契約より先。2021年10月以降購入なら原則不要。

2021年10月以降に購入した端末はSIMロックフリー義務化の対象のため、解除手続きは不要。それ以前の端末は各キャリアのマイページからオンライン解除が可能(無料)。端末の購入年月を確認してから申込に進めば、俺の3回目のような詰まり方はしない。

節約した通信費の行き先と、SBI証券・楽天証券のNISA比較より前にすべきこと

月1,400円の固定費削減は年間16,800円。地味に見えるが、積み立てれば話が変わる。

2026年現在、新NISAを始める人の間でSBI証券か楽天証券かのNISA口座比較がよく検索されている。どちらを選ぶかは重要な話だが、「月8,000円超えの通信費を払いながらNISAに積み立てる余力があるか」を先に確認するほうが現実的だ。固定費を削るのが先で、SBI証券・楽天証券の比較やDMM株の口座開設は後でいい。

通信費を月2,970円に下げて余力ができたら、そのお金を新NISAや投資口座に流す。DMM株は新規口座開設+1回の取引で最大10,000円相当の報酬がある(2026年4月時点の公式サイト情報による)。SBI証券・楽天証券2026年比較でよく挙がる選択肢のひとつで、シンプルなUIと米国株・日本株への対応が特徴だ。投資に興味が出たときの選択肢として覚えておいて損はない。

2026年の格安SIM乗り換え、後悔しない手順

1. 今の通信費を正確に確認する(通話料・データ代・端末割賦を分けて)
2. SIMロックの有無を確認する(設定→一般→情報で確認可能)
3. Y!mobile or UQ mobileの料金プランを現在の月額と比較する
4. 自宅の光回線もあわせて確認し、セット割の適用有無をチェックする
5. 乗り換えフォームに入力する(15〜20分)

難しい知識はいらない。「格安SIM=安くて当然」と思って飛び込んで失敗する人は、この①〜④の確認を飛ばしている。俺が3回そうだった。

通信費と光回線を同時に見直すなら、ソフトバンク光のキャッシュバック40,000円は、今の状況を変える数少ない即効策のひとつだ。まず公式ページで自分のエリアが対象か確認する。動き出すのに適したタイミングは、今月の請求書を見た、今だ。

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